安南染付唐草文香合
あんなんそめつけからくさもんこうごう
概要
【東洋館用】ベトナムにおける青花の生産は、中国の影響を受けて14世紀の陳王朝の頃に始まりました。本格化するのは次の黎王朝のもとであるといわれています。夾雑物を含んだ半磁質の灰色の胎に白釉で化粧を施し、コバルトで文様を描いた後、上から透明釉を掛けています。
【本館用】ベトナム製のやきもの「安南焼」は、中国景徳鎮窯器とは異なる、温かみのある素地や味わい深い文様が日本の茶人に好まれました。灰色の胎に白釉で化粧をほどこし、そこに下絵付けをして透明釉をかけています。コバルトが墨色がかって独特の趣をみせています。