鎌田龍一郎家文書
かまだりゅういちろうけもんじょ
概要
文書の伝来する志摩御床の鎌田龍一郎家は、志摩郡御床触の大庄屋を代々務めた家である。歴代当主の多くが甚吉を名乗り、甚吉貞俊は天和三(1683)年から正徳五(1715)年までの33年間、甚吉貞昌は享保13(1728)年から寛保3(1743)年までの16年間、平内種昌は延享元(1744)年から明和7(1770)年までの27年間、甚吉正栄は明和7(1770)年から文化10(1813)までの44年間、磯助正盛は文化10(1813)年から天保9(1838)年までの26年間、甚吉昌直は天保(1838)9年から安政4(1857)年までの20年間、それぞれが触口役(享保8年に大庄屋役に改称)、大庄屋役を務め、清五郎昌永は大庄屋格の庄屋役として幕末を迎えた。このことにより、鎌田龍一郎家には江戸期の庄屋関係文書が多く伝来している。