円球万国地海全図
えんきゅうばんこくちかいぜんず
概要
円球万国地海全図
えんきゅうばんこくちかいぜんず
薩摩藩の儒者、石塚崔高によって作成された東西両半球図。世界図の下にみえる天文関係の解説文は漢文で書かれています。北アメリカ大陸のカリフォルニア半島が一塊の島として、ニューギニアとオーストラリア大陸を地続きで描くなど、地理情報は古いままとなっています。また、世界図の周囲に配された「日食之図」や「九重天之図」などは、天動説によるもので、当時伝わっていた西洋天文学の成果は、まだ十分に採り入れられていません。江戸時代に刊行された世界図としては、東西が2メートルを超える最大のものです。
【古地図】