ローマのヴェネツィア宮殿図
ろーまのヴェネツィアきゅうでんず
概要
この絵とほとんど同じ構図の絵が西洋銅版画の中に確認できます。18世紀イタリアの銅版画家ピラネージ(1720〜1778)による1748年の「ローマのヴェネツィア大使宮殿」と題された図です。描かれているのは、今日も現存する「ヴェネツィア宮殿」は、当時はその名の通り、ヴェネツィア共和国の大使館として使われていました。
ピラネージによる銅版ローマ風景図はヨーロッパ中に広まり、その模造品も大量に作られたと推測されます。その一部がオランダ船にのって日本にもたらされ、さらに、円山応挙とも伝えられる絵師の手によって模写が繰り返されたのです。
【江戸の絵画】