雑画図冊
ざつがずさつ
概要
雑画図冊
ざつがずさつ
制作地:中国
清時代・康煕53年(1714)
紙本墨画(第1~9・11~18図)/紙本墨画淡彩(第10図)
各19.3×13.6
1帖
銘文:第一開右 第一図(怪石) 擬某道人畫石 ; 鈐印「鳳」 ; 翰 ; 南邨 ; 第一開左、賛語。康熙甲午十月二十三日畫畢題 ; 鈐印「南邨」 ; 第二開右 第二図(石榴) 戯仿白陽山人 ; 鈐印「鳳」 ; 翰 ; 半間茅屋讀書人 ; 第二開左 第三図(寒林晩鴉) 余家村居近河母子夕陽見晩鴉時其景如此、南村居士題 ; 鈐印「西」 ; 園 ; 第三開右 第四図(老樹) 老樹藤花別有春 ; 鈐印「西」 ; 園 ; 南邨 ; 第三開左 第五図(菊花) 自賛の後「南村」 ; 鈐印「翰」 ; 自賛と鈐印「西」 ; 園 ; 第四開右 第六図(荷花) 自賛の後に鈐印「西」 ; 園 ; 第四開左、賛語。「南村」 ; 鈐印「高翰」 ; 第五開右 第七図(竹石) 南村戯墨 ; 鈐印「高翰」 ; 此君 ; 第五開左、賛語。鈐印「西園」 ; 第六開右 第八図(竹筍)、自賛の後に鈐印「西」 ; 園 ; 此君 ; 第六開左 第九図(花卉)、鈐印「鳳」 ; 翰 ; 第七開右 第十図(寒鴉)、自賛の後に鈐印「西」 ; 園 ; 翰 ; 第七開左 第十一図(樹石)、鈐印「南邨」 ; 第八開右 第十二図(鶏頭花) 西亭秋色戯為圖之、南村 ; 鈐印「鳳」 ; 翰 ; 西園翰墨 ; 第八開左 賛語。 南村随筆 ; 鈐印「高翰」 ; 半間茅屋讀書人 ; 第九開右 第十三図(果) 南國之珎 ; 鈐印「南邨」 ; 鳳 ; 翰 ; 第九開左 第十四図(疏菜) 自賛の後に鈐印「西」 ; 園 ; 第十開右 第十五図(水仙) ■陳嘉言 ; 西 ; 園 ; 第十開左 賛語。 南村識 ; 鈐印「高翰」 ; 半間茅屋讀書人 ; 第十一開右 賛語。 南村記 ; 鈐印「高翰」など ; 第十一開左 第十六図(松) 仿王六珍畫、西園 ; 鈐印「西」 ; 園 ; 第十二開右 行書徐天池句。鈐印「西」 ; 翰 ; 第十二開左 第十七図(墨梅) 自賛の後に鈐印「西」 ; 園 ; 南邨 ; 游戯 ; 第十三開右 第十八図(月竹) 影横明月即空處 ; 鈐印「鳳」 ; 翰 ; 此君 ; 第十三開左、賛語「余家藏畫楊水心有此幅戯為模之并述其句、南村記」 ; 鈐印「高翰」 ; 第十四開、自跋。 康熙甲午十月廿二日南村題 ; 鈐印「西」 ; 翰 ; 鑑蔵印「寶宋室」 ; 朗盦七十以後所得 ; 朗庵審定 ; 古歙程氏珍藏 ; 定静 ; 志超鑑賞 ; 志超鑑賞など
高鳳翰は、字を西園、号を南村、または南阜といい、山東省胶県の人。はじめ安徽歙県県丞などを勤めましたが、次第に官僚生活に興味を失って揚州に寓居【ぐうきょ】して売画生活を送りました。55歳で病により右手が使えなくなり、以後は左手で作画したことから尚左生とも号しました。