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天正かるた版木重箱

てんしょうかるたはんぎじゅうばこ

概要

天正かるた版木重箱

てんしょうかるたはんぎじゅうばこ

その他 / 安土・桃山

製作者不詳/大牟田製ヵ

版木:桃山時代 重箱製作:江戸時代/16世紀後期〜17世紀前期

木、朱漆

全高20.5 縦14.3 横14.3

1合

池長コレクション

来歴:池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・サントリー美術館・神戸市立博物館『南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎』展図録 2011-12
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・神戸市立博物館編『南蛮美術セレクション』神戸市体育協会 1998

カルタは、南蛮貿易とともにもたらされ、射幸心をくすぐる遊戯に用いられました。語源はポルトガル語の「Carta(カードのこと)」である。その構成は、現在のトランプに近くパオ(棍棒)、コップ(聖杯)、オウル(貨幣)、エスパーダ(剣)という4種の紋標に、各々1~9の数字札と3枚の絵札(女官、騎士、王)があり、合計48枚でセットとなります。後世には図様も日本化しますが、この版木はヨーロッパ製のおもかげをよく伝えています。同種の現物が1枚だけ滴翠(てきすい)美術館に現存し、「三池住貞次」の銘があるところから福岡県三池地方で作られたと推定されています。
後世、朱漆をかけて重箱に仕立て、堆紅(ついこう)に見立てています。蓋は重箱に仕立てた時にあつらえられたもので、その様式から判断して江戸時代後期頃の組み立てと推定されます。

【近世・近代の漆工・陶磁器・染織】【南蛮美術】

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キーワード

南蛮 / 市立 / 神戸 / 泰西

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