高山祭屋台欄間(旧南車台)
概要
日本の三大美祭と称され、高山祭で知られる飛騨高山の春の山王祭と秋の八幡祭で、神様が氏子の区域を御巡幸する際にお神輿についてまわったのが祭屋台です。現在は春の山王祭に12台、秋の八幡祭に11台の屋台が並びますが、かつてはより多くの屋台がありました。
南車台は現在の高山市上二之町にあった屋台ですが、明治31年に町を襲った火事のため維持がかなわなくなり、郡上八幡に引き取られた後、結局解体されることになった屋台です。
別名、指南車といい、上部に常に南を向く人形が取り付けられていました。町の旦那衆たちの威勢によって豪華絢爛な屋台が作られた中、南車台は華美な装飾のないシンプルな屋台でした。この欄間は屋台の下部に取り付けられていたものと思われますが、木組による幾何学的な簡素なデザインとなっています。
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