神楽船
しんがくぶね
概要
神楽船
しんがくぶね
昭和初期/1937
木造船(小早船)、2艘の船からなる双胴船。中央に10.8mの柱を立て、110個の提灯を取り付ける。
全長約12.4m、最大幅2.22m、舳先の高さ約1.7m、艫の高さ約1.5m
1艘
南知多町指定
指定年月日:20191101
起源はさだかではないが、地区においては、「神楽船まつり」は400年前(江戸初期)から航海(海上)安全を祈願して実施してきたと語り継がれている。現在とは異なり、船は1艘であったと言われている。
『尾張名所図会』巻第六(天保12年/1841頃)に旧暦八月十七日 入見神社の三郷祭りの夜、西端村が船試楽を実施してきたという記述があり、入見神社の祭礼であったことが分かる。
内海地内の祭礼は、昭和30年代に入ると生活改善運動が叫ばれたことから4月に統一された。しかし春では潮の関係で神楽船の祭りを実施できなかったため、昭和37年(1962)から「神楽船まつり」は西端地区の単独の行事として行われることとなり、地区の氏神である山神を祀ることとした。現在では海上安全・村内安全・無病息災などを願って実施されている。
西端区
有形民俗文化財
神楽船は内海 西端区により行われる「神楽船まつり」で用いられる。
現在の船は昭和12年(1937)に造り替えられたもので、平成4年(1992)、櫓等の漆を塗り替える修理を行った。櫓は江戸時代から伝わっているものとされている。