西大寺の会陽
さいだいじのえよう
概要
本件は,岡山県岡山市東区にある西大寺に伝承される年頭の裸祭りで,修正会の最終日に当たる結願の日に,数千人に及ぶまわし姿の男性たちが福を求めて本堂に参集し,宝木と呼ばれる木製の護符を奪い合う。
会陽の当日は,参加する男性たちが西大寺境内の垢離取場で身を清め,地押しと称して境内を練った後,本堂に参集する。その数は数千人に及び,本堂の大床の上で,本押しと称してもみ合いをする。午後10時になると,本堂内陣の御福窓から西大寺住職が2本の宝木をその年の恵方に向けて投下し,それをめぐって激しい争奪戦が繰り広げられる。宝木を取った者は,西大寺近くに設けられた仮受所に向かい,白米を盛った一升枡に宝木を突き立て,取った宝木の検分が無事に終わると福男となる。その後,宝木は祝主が貰い受ける。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
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国指定文化財等データベース(文化庁)