ねぷた絵
ねぷたえ
概要
国指定重要無形民俗文化財である「弘前のねぷた」は、囃子にあわせて山車灯籠を引く民俗行事である。山車の形は、現在では、明治半ばに成立した扇ねぷたが主流になっている。扇ねぷたは山車の枠に絵を貼るもので、ねぷた絵は毎年新調され、再利用することは無い。行事としてのねぷたの確実な記録は享保7年(1722)までさかのぼるが、遺品の最古のものは明治元年に弘前藩士の小島左近が描画した5枚組のねぷた絵である。弘前市立博物館収蔵のねぷた絵は、小島左近筆の最古のねぷた絵から現代の扇ねぷたのねぷた絵まで約180件を数え、絵画資料としても貴重なものである。