絹本著色仏涅槃図
けんぽんちゃくしょくぶつねはんず
概要
本図は持光寺に伝わる。本図の裱裏下端部に貼り付けてある旧裏打ち紙の一部と,『日輪山金剛臺院持光寺什物録/宝暦十一年辛巳十一月改/當山三十一世龍空月洞碩礎代』によると,この涅槃図は画師法橋若狭によって弘安7(1284)年に描かれたが,148年後の永享4(1432)年に画師泉阿弥により修理され,それから77年後の永正6(1509)年に画師新三郎により再び修理され,更に217年後の享保11(1726)年にも京都の画師駒井浄泉によって修理されたことが分かる。なお,享保11年修理時の持光寺住職は第32世伶空廊順である。
平成26(2014)年度に尾道市指定文化財保存事業として保存修理が行われて現在に至っている。