木造日吉山王神坐像
もくぞうひえさんのうしんざぞう
概要
木造日吉山王神坐像
もくぞうひえさんのうしんざぞう
愛知県
4軀は鎌倉時代前期、3軀は江戸時代前期/4軀は1253年以前、3軀は1679年
一木造、彩色(当初の彩色、①~④)及び素地に一部彩色(⑤~⑥)、彫眼
①僧形神坐像(大宮)(附 台座)②僧形神坐像(二宮)③僧形神坐像(聖真子)④男神坐像(八王子または早尾)(附 台座)⑤女神坐像(客人または三宮)(附 台座)⑥僧形神坐像(十禅師)(附 台座)⑦男神坐像(八王子または早尾)(附 台座)
①僧形神坐像(大宮):像高22.8㎝(附 台座)②僧形神坐像(二宮):像高20.2㎝③僧形神坐像(聖真子):像高19.8㎝④男神坐像(八王子または早尾):像高24.0㎝(附 台座)⑤女神坐像(客人または三宮):像高22.2㎝(附 台座)⑥僧形神坐像(十禅師):像高21.0㎝(附 台座)⑦男神坐像(八王子または早尾):像高24.5㎝(附 台座)
7軀
岡崎市高隆寺町字峠1番地
岡崎市指定
指定年月日:20150827
宗教法人 瀧山東照宮
有形文化財(美術工芸品)
日吉山王社神体として日吉山王社本殿に伝来。各像は白木の厨子に収められ、本殿内陣背面の祭壇上に安置されていた。日吉山王社は、12世紀前葉に瀧山寺の中興の祖である仏泉上人永救により近江国日吉大社(日吉社本宮)から鎮守として勧請された。①~④及び③の両肘以下は、正安3年(1301)~文和4年(1355)の間に成立した『瀧山寺縁起』「功徳温室事」同(=三月)十二日条に僧院耀(聖蓮坊阿闍梨、1182~1253)の事蹟として「奉造立七社并早尾大行事等俗躰」と記される、山王上七社並びに早尾・大行事9軀のうち、4軀と残欠1軀の計5軀分にあたると認められる。