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柳原番楽

やなぎはらばんがく

概要

柳原番楽

やなぎはらばんがく

無形民俗文化財 / 東北 / 山形県

山形県

山形県最上郡金山町大字有屋字柳原

金山町指定
指定年月日:20160202

無形民俗文化財

番楽は、修験道を基盤に山伏が伝えたという神楽で、岩手県の山伏神楽、青森県の能舞と同様のものとされ、獅子神楽に分類される。
有屋地区に伝わる番楽は、神室山伏が舞ったものと、鳥海山修験の本海行人が伝えたと言われる本海流番楽の系統を継ぐ秋田県由利郡矢島町のものが融合されて現在の形になったと言われている。
番楽は表七番、裏六番と言われる13演目で成り立っている。表七番は「先舞」「鳥舞」「三番叟」「翁舞」「蕨折り」「年事」「弁慶」、裏六番は「武士舞」「信夫の太郎」「地神舞」「いか舞」「山ノ神舞」「小弓舞」である。この他、柳原番楽は20演目以上を伝えていた。また、28演目についてその台詞を記した言立帳が残っている。
柳原番楽を伝えている柳原番楽保存会で現在舞われている演目は、「神舞」「獅子舞」「三人太刀舞」の3演目である。番楽を演じる前には必ず「口上」を述べる。口上は聴衆の前で述べる挨拶で、演じる演目を紹介する内容となっている。そして「神舞」が舞われる。獅子頭を中央に置き、扇・刀・羽衣をまとって舞台を浄め、神(獅子)を呼ぶ勇壮な一人舞である。続いて、「獅子舞」が舞われる。「神舞」で呼び起された獅子が引き続き舞い、終盤に観客の厄を払う舞である。一人が獅子頭を持ち、一人が獅子頭についた唐草模様の幕をあやつる。獅子頭の口は通常、上下だけに動くが、柳原の獅子は横にも動かすことができて歯軋りをすることができる。この歯軋りは、竜が天に昇って行く所作など、舞の中に見ることができる。番楽の演目では、この「神舞」と「獅子舞」が幕開けの舞として最初に舞われる。現在舞われている3演目の中では、最後に「三人太刀舞」が舞われる。刀と錫杖を持った3人の若者が勇ましく踊る武士舞の一つである。徐々に激しさを増し、後半は輪になって刀を潜り抜けながら回る動きの激しい舞である。

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キーワード

/ 神楽 / 演目 / 舞う

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