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腕飾り(ビレジク)

うでかざり(びれじく)

概要

腕飾り(ビレジク)

うでかざり(びれじく)

金工

テケ族 トルクメン人

テケゾク トルクメンジン

1907/08(ヒジュラ暦1325)年

銀、鍍金、カーネリアン

高18.5

1対

トルクメン人は現在、トルクメニスタンを中心にイラン、アフガニスタン等で多く生活しています。彼らはテケ族やヨムート族など数多くの支族に分かれて、装身具や民族衣装もそれぞれ独自の様式を見ることができます。装身具は全身を合わせると10キロを超えることもあり、昼夜外すことはありませんでした。ジュエリーは既婚未婚をはじめ社会的立場を表現するものであり、貴金属で作られた財産でもあり、邪視や災いを避けるお守りでした。怪我を防ぐなど不思議な力を持つ朱色の宝石カーネリアン(紅玉髄)、羊の角やチューリップ、魔を祓う下げ飾りの音・・・草原や砂漠で彼女たちはつねに装身具を兼ねた護符によって守られていたのです。
この腕飾りには、アマル・オースタ・ガイエブ・サリティ 1325と刻銘があり(写真の右側の下から1段目と2段目の間)、ガイエブ・サリティ師作 1325年(西暦1907-1908)と制作者と制作年が記されています。また、内側にもガイエブ師 1325年の細い線による刻銘が見られます。対で1094グラムもあり、館蔵の中で最も大振りの腕飾りのひとつです。

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キーワード

装身具 / / 下げ / 飾り

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