猛虎図
もうこず
概要
濃彩の技法と「桑文爵寫」の款記により、桑山玉洲の初期(20~30才代)に位置づけられる作品と考えられる。毛並みの1本1本を描く細密な描写や、やや横向きに相手を凝視する虎の上半身と、くねらせた尻尾を縦長の画面に巧みに配置する構図は、南蘋派の画人たちの作例にしばしば見られる。玉洲の作品の大半は、寛政2年(1790)以降に集中しているが、本品のように精緻な写実表現によるそれ以前の作品が、いくつか知られている。
もうこず
濃彩の技法と「桑文爵寫」の款記により、桑山玉洲の初期(20~30才代)に位置づけられる作品と考えられる。毛並みの1本1本を描く細密な描写や、やや横向きに相手を凝視する虎の上半身と、くねらせた尻尾を縦長の画面に巧みに配置する構図は、南蘋派の画人たちの作例にしばしば見られる。玉洲の作品の大半は、寛政2年(1790)以降に集中しているが、本品のように精緻な写実表現によるそれ以前の作品が、いくつか知られている。
文化庁 〒602-8959 京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4 メール:online@mext.go.jp
共同運営NII Powered by GETA (C) The Agency for Cultural Affairs