西日本の背負運搬具コレクション
にしにほんのせおいうんぱんぐコレクション
概要
生活を支えるさまざまな物資の移動に用いられた、背に負う型式の運搬具のうち、西日本に特徴的にみられる運搬具を分類、整理した収集である。
西日本には、日本の在来型で、荷物を受ける爪を持たない無爪の背負梯子と、主に朝鮮半島の影響を受けて発生した長い爪のある有爪の背負梯子の存在が知られており、日本列島の中でも多様な運搬具の形態がみられる。
本件は、西日本に限定的に分布する背負梯子である有爪の負子を中心に、原初的な運搬具である負縄をはじめ、背中当、負箱、板負子、籠負子、担又といった運搬具と、運搬時の補助具である息杖などから構成され、紀伊山地から九州山地に至る西日本の広域から収集されたものである。