曽根天満宮随神門 附 棟札
そねてんまんぐうずいしんもん つけたり むなふだ
概要
曽根天満宮の創建は、延喜元年(901)、菅原道真公由来の霊松「曽根の松」ゆかりの場所に社殿を建てたのが創始とされる。天正6年(1578)豊臣秀吉の播州征伐の際兵火にかかり社殿を焼失するが、天正18年に寺沢越中守を奉行として本殿を再建し、慶長14年(1609)に拝殿を建立、慶安元年(1648)に3代将軍家光が朱印領30石を寄せ、以後累代の将軍はこれに習った。
随神門は、境内に現存する最古の木造建築である。次いで、幣殿(明和2年建立,1765)、拝殿(明和3年改修,1766)、本殿(明治3年改修,1870)他が保存されている。
主にけやき材を用いた、江戸中期の建築であるが、軒下廻りの波形・雲形の装飾や、蟇股に麒麟、竹に虎の彫刻が刻まれるなど、各所に彫刻がちりばめられ、播磨地方の中でも先鋭的かつ特徴的な建築である。