元興寺庶民信仰資料
がんこうじしょみんしんこうしりょう
概要
本件は、昭和35年指定の「元興寺奉納板絵着色仏像」「元興寺奉納紙本印仏」(昭和40年追加指定)「元興寺奉納千体仏」3件、昭和36年指定の「元興寺奉納小型五輪塔」「元興寺奉納塔婆」2件、昭和38年指定の「元興寺奉納こけら経」1件を昭和42年に統合して「元興寺庶民信仰資料」とし、これに昭和36年以降発見された資料を追加指定したものである。
元興寺奉納板絵着色仏像は、板に阿弥陀如来や地蔵菩薩の像を描いて彩色を施したものである。
元興寺奉納紙本印仏は、紙に多様な仏像を刷ったもので、古いものには彩色が施されている。
元興寺奉納千体仏は、小形の木像で地蔵菩薩が多く、何種類かのひな型によって大量に製作されたものと考えられる。
元興寺奉納小型五輪塔は、木製小形五輪塔で、板状と柱状がある。
元興寺奉納塔婆は、如来像や仏名の墨書がある大形塔婆、長足五輪塔婆、笹塔婆、角塔婆がある。
元興寺奉納こけら経は、檜材のこけら板に法華経その他の経文を書写して庶民の手で奉納されたものである。