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春日山蒔絵硯箱

かすがやままきえすずりばこ

概要

春日山蒔絵硯箱

かすがやままきえすずりばこ

工芸品 / 室町 / 関東 / 東京都

東京都

室町

被蓋造り、削面取りの硯箱。身には長方形の硯箱と銅製傘形水滴を嵌めた硯台を置き、左右に大小の懸子を納める。総体は梨子地。蓋表には、秋草の咲く山中の鹿と満月を、蓋裏には山上で鳴く鹿と茅屋でその声を聞く人物、秋草を表す。懸子にも秋草を表す。研出蒔絵、高蒔絵、金銀切金を交えて文様を表し、月は銀金貝である。蓋の表裏に「け・連」「は・ことに」などの文字を散らしている。

縦23.9 横22.1 高4.8 (㎝)

1合

東京都港区南青山6-5-1

重文指定年月日:19531114
国宝指定年月日:
登録年月日:

公益財団法人根津美術館

国宝・重要文化財(美術品)

古今集より壬生忠岑の歌「山里は秋よりことにわびしけれ鹿の鳴く音に目をさましつゝ」に因んだ意匠。
山里のわびしい情景を閑雅に表現している。一名「山里」とも称され、鴻池家の「三笠山」、大原家の「隅田川」などと共に、足利義政公五面の硯の一つと伝えられ、室町時代の特色をよくうかがうことができる。

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キーワード

硯箱 / / 蒔絵 /

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