アイヌ丸木舟および推進具
あいぬまるきぶねおよびすいしんぐ
概要
・昭和41年(1966)に苫小牧市沼ノ端の勇払川河岸から丸木舟が河川用3艘と海漁用2艘、そしてアイヌ所有の標識のある櫂・棹などの推進具が発掘されました。
・丸木舟のうち、最大のものは全長9.03メートル、最小のもので6.5メートルあります。完全な刳舟(1本の木を刳って作った舟)で、カツラ・ヤナギ・アオダモの木で作られています。また、海漁用の2艘の両ふなべりには、波よけのために板を木の繊維で綴りあわせるための小穴が、1艘は70個、他の1艘は40個あけられています。
・寛文7年(1667)の爆発のときに降灰した樽前B火山灰層下部に埋没したいたことから、その年代が約300年以前と推定されています。
・大型の丸木舟が5艘もつながれた状態で発掘され、古文献の史実を裏付ける意味からも貴重な資料です。
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北海道(地方指定文化財)