絹本著色 方便法身尊像
けんぽんちゃくしょく ほうべんほっしんそんぞう
概要
本像は、紺色の地に、四八条の光明を放ち、蓮台に両足をそろえて立つ阿弥陀如来を描く。本願寺下付の尊像の光明は、多くの場合、頭上・蓮台下ともV字型で、光明が発せられる中心点も眉間白毫が大半であるが、本像は頭部の真上・蓮台の真下に光明が突き抜けており、発光点も身体全体から発せられているように表されている。裏書の大半が欠損しているものの、光明の描き方・裏書の書式などから蓮如の長男である順如が下付した絵像であることが知られる。