絹本著色准胝観音像
けんぽんちゃくしょくじゅんていかんのんぞう
概要
准胝観音は、准胝法の本尊として増益延命法に用いられる。通形は三目十八臂像で、本画像のような二目八臂像は白描図像にあるほかきわめて稀で、画像では本画像がおそらく唯一であろう。描写は中尊が優美繊細な色彩感覚と切金の精緻な技法など藤原仏画の典型的な表現技法を表わすのに対して、傍らの四天王は色彩よりむしろ肥痩のある墨線を生かした動勢に富む表現を示し、次の時代への指向を感じさせる。制作時は十二世紀半ば頃に置かれよう。
けんぽんちゃくしょくじゅんていかんのんぞう
准胝観音は、准胝法の本尊として増益延命法に用いられる。通形は三目十八臂像で、本画像のような二目八臂像は白描図像にあるほかきわめて稀で、画像では本画像がおそらく唯一であろう。描写は中尊が優美繊細な色彩感覚と切金の精緻な技法など藤原仏画の典型的な表現技法を表わすのに対して、傍らの四天王は色彩よりむしろ肥痩のある墨線を生かした動勢に富む表現を示し、次の時代への指向を感じさせる。制作時は十二世紀半ば頃に置かれよう。
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