細男舞・神相撲
くわしおまいかみずもう
概要
この芸能は、福岡県築上郡吉富町に伝承されているもので、四年に一度(八月六日か七日の夜、昭和五十年が四年目に当たる。)八幡古表【こひょう】神社の神舞殿【しんぶでん】で行われる。
往昔、宇佐八幡宮の放生会【ほうじょうえ】が和間【わま】の浜の浮殿で執行されていた時、宇佐八幡宮の末社である古表神社、古要神社(大分県)両社からそれぞれ傀儡【くぐつ】師を船に乗せ、海上から浮殿に向かって舞を奉納したという。現在は、古表神社単独で(宇佐八幡から神官は参向する。)、朝、山国川から神座な設けた船を中心に、太鼓等の囃子方を乗せた船や見物人を乗せた船を出し、海上で御座船の上では神官による祝詞奏上等の神事、巫女舞等を行い。蜷【にな】を海に放つ放生会を行う。傀儡人形は夜、神社で行われる。
日本の人形芝居の源流をうかがわせる傀儡【くぐつ】系の人形戯で、素朴な神人形に単純な動きが伴い、人形戯の古態をよく伝えている。細男舞は、神像型人形の神舞と相撲型人形の神相撲の二種に分かれる。
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国指定文化財等データベース(文化庁)