袈裟襷文銅鐸/突線袈裟襷文銅鐸/流水文銅鐸/滋賀県野洲郡野洲町小篠原大岩山出土
けさだすきもんどうたく/とっせんけさだすきもんどうたく/りゅうすいもんどうたく
概要
大岩山は、琵琶湖東岸、近江平野に臨んで屹立する独立丘で、過去合計二十四口もの銅鐸が、山頂及び山腹の各所から出土している。これらの銅鐸は、明治十四年出土の十四口と、昭和三十七年、土取工事で出土した十口に大別されるが、本件は後者の一括である。偶然の発見によるため、出土状態に関する正確な記録はないが、関係者等からの聴取によって、流水文銅鐸一口が山頂付近で単独に、残り九口は大・中・小型の各々三箇体ずつが三組の入れ子状に、山腹の土壙中に埋納されていたことが判明した。