長門国阿武郡萩 松平千代熊居城
ながとのくにあぶぐんはぎ まつだいらちよくまきょじょう
概要
萩城下町を描いたものとしては現存最古の絵図。萩に滞在していた幕府の国目付斎藤左源太・山田清太夫の所望により、藩士江木二郎右衛門と厚母四郎兵衛が調製し、慶安5年(1652)6月24日に提出された絵図の控えである。萩城の要害・本丸・二の丸の建築物の配置や間数をはじめ、堀の間数・深さ、侍屋敷・町屋敷の配置、城下の主要な道路と行先・里程、川内から川外への渡り箇所と深さ・川幅など、藩にとって軍事機密にかかわる事項が詳細に記されている。