浅間山熔岩樹型
あさまやまようがんじゅけい
概要
淺間山ノ北麓ニアリテ四區ニ分レテ分布ス 第一乃至第三區ハ鬼押出熔岩流ノ東側平地ニ、第四區ハ其ノ西側平地ニ位シ何レモ鬼押出ヨリモ少シク前ニ噴出シタル淺間山ノ集塊熔岩中ニ發見ス 樹型ハ富士山麓ニ於ケルモノト同ジク熔岩流出當時ニ山麓ニ繁茂シ居リタル樹木ノ幹部ガ熔岩中ニ負ノ假像ヲナセルモノナリ 此等ノ樹型ハ概ネ古井戸ノ如キ竪穴ヲナシ穴ノ大ナルモノハ口徑〇.八乃至一.二メートル、深サ三乃至七メートルニ及ブ 今日マデニ知ラレタル樹型ノ數ハ第一區二十七、第二區四十六、第三區四十八、第四區七十四ナリ
浅間山の北麓にあり4区に分れて分布する。何れも浅間山の集塊熔岩中に発見される。富士山麓におけるものと同じく熔岩流出当時に山麓に繁茂していた。樹木の幹部が熔岩中に負の假像を残したもので、概ね古井戸の如き竪穴をなしその大なるものは口径0.8乃至1.2メートル、深さ3乃至7メートルに及ぶ、今日まで知られている樹型の数は第1区27、第2区46、第3区48、第4区74である。
熔岩樹型の代表的のものである。