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供燈(くとう)

概要

供燈(くとう)

日本画

菊池契月  (1879-1955)

キクチ、ケイゲツ

明治43年/1910

彩色・絹本・屏風2曲・1双

各161.0×173.0

左隻左下に印章

4回文展 竹之台陳列館 1910


菊池契月(1879−1955)
KIKUCHI,Keigetsu
供燈
Dedicating Lanterns
1910(明治43)年

左隻に描かれているのは平重盛。仏道への信仰厚い彼は京都東山のふもとに四十八間の寺院を建て、一間にひとつずつ灯篭を懸けた。さらに毎月14、15日には若く美しい女房を招き集め、灯のともるなか、一間に6人ずつ配して大念仏会を催した。その光景は極楽浄土のようであったと伝えられる。契月は京都で菊池芳文に学び、四条派の画風から出発した。第4回文展で二等賞を受けたこの作品は、契月の初期の代表作である。画面の真ん中に柱を配した構図は大胆だが、人物は肥痩のない繊細な線で描かれ、後年の新古典主義様式への展開を予感させる。

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