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風景(三角屋根の家)

概要

風景(三角屋根の家)

絵画 / 素描 / 昭和以降 / 日本

松本竣介  (1912-1948)

まつもとしゅんすけ

1948(昭和23)年頃

インク・紙

22×29.5

額装

 「人の個性はどのようにして生まれ、かわっていくのだろう?」そんな疑問をふと思い浮かべたのがきっかけで、2006年に開催した展覧会「お気に入りをさがせ!」の企画がはじまりました。個性とは、その人その人のお気に入りが積み重なって生まれるもの、新たなお気に入りが見つかれば、その人の個性がかわるのではないか。少し強引な試みですが、美術作品との出会いを通じて、お気に入りの幅を広げ楽しんでいただければと思います。絵画作品の個性も、その画家をとりまく時代やさまざまな人との出会い、美術の歴史などを通じて形成されていくようです。たとえば、中学入学のときより聴力を失った松本竣介は、視覚を研ぎ澄ませて西洋の古典から現代に至るまでの美術を貪欲に吸収しました。掲出作品はインクによる素描ですが、深みのある濃淡と、モンタージュ的な、バラバラなものをわざと継ぎ足した刺激的な構成は、同時代の美術を参考にしただけではなしえなかったと思います。松本竣介が生み出した独自の絵画世界は、自分にとっての「お気に入り」にたどりついた結果であるともいえるでしょう。(田中善明)

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キーワード

竣介 / 松本 / としゅ / 画家

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