桐蒔絵擬鼈甲櫛
きりまきえぎべっこうくし
概要
馬爪製、吾妻形の挿櫛である。吾妻形は寛政頃に流行したとされる。馬爪製の櫛類は、享和年間(1801~1804)に鼈甲が高騰した際に考案されて流行した。総体金地としてところどころを虫喰い状に透かして素地を見せ、桐樹を高蒔絵で表す。ところどころの桐の葉を錫金貝や金金貝の極付としていたようだが、剥落している。 花柳章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成15年(2003)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。
きりまきえぎべっこうくし
馬爪製、吾妻形の挿櫛である。吾妻形は寛政頃に流行したとされる。馬爪製の櫛類は、享和年間(1801~1804)に鼈甲が高騰した際に考案されて流行した。総体金地としてところどころを虫喰い状に透かして素地を見せ、桐樹を高蒔絵で表す。ところどころの桐の葉を錫金貝や金金貝の極付としていたようだが、剥落している。 花柳章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成15年(2003)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。
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