石鎚黒茶の製造技術
いしづちくろちゃのせいぞうぎじゅつ
概要
石鎚黒茶の製造技術は、西日本最高峰の 石鎚山の山中において、古くから伝承されてきた発酵茶を製造する技術である。愛媛県西条市小松町の石鎚地区で行われてきたもので、現在は、石鎚黒茶製造技術保存会によってその技術が継承されている。
石鎚黒茶は、独特の発酵製法で黒い茶葉に仕上げることから、その名称で呼ばれている。おもに7、8月の期間に製造され、摘採 、殺青、カビ付け、揉捻、漬け込み、乾燥、選別の各工程がある。発酵に適した冷涼な山中の建物に茶葉を運び込み、二段階に分けて自然発酵させる。発酵させた茶葉は、天日干しにしてから選別し、完成となる。