橘樹柄鏡
タチバナジュエキョウ
概要
十七世紀前半に流行し、多くは「天下一」あるいはこれに受領国名を加えただけの簡略な銘をもつ。本鏡の「天下一若狭」は、作例がこの形式にほぼ限られ、活動が比較的短かった鋳鏡師である。橘樹のとくに幹を、なめらかな箆押しで高肉に表すという、この時期ならではの作風。ただし文様鋳出はややあまい。鏡背の左方やや下寄りにスが集中し、湯口があったものと思われる。
タチバナジュエキョウ
十七世紀前半に流行し、多くは「天下一」あるいはこれに受領国名を加えただけの簡略な銘をもつ。本鏡の「天下一若狭」は、作例がこの形式にほぼ限られ、活動が比較的短かった鋳鏡師である。橘樹のとくに幹を、なめらかな箆押しで高肉に表すという、この時期ならではの作風。ただし文様鋳出はややあまい。鏡背の左方やや下寄りにスが集中し、湯口があったものと思われる。
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