文化遺産オンライン

朱塗厨子

しゅぬりずし

概要

朱塗厨子

しゅぬりずし

富山県

富山県高岡市

明治後~昭和初期頃

七本杉,金属・髹漆

幅20.2cm×奥行18.8cm×高さ53.4cm

1基

富山県高岡市古城1-5

高岡市立博物館蔵

宮野家資料。
七本杉の遺材で作られた朱漆塗の厨子。扉は観音開きで、中に天狗立像が固定して安置され、七本杉の遺材で作られた祠に納められていた。

寄贈者が先祖から聞いた話によると、明治27年(1894)9月頃、暴風により七本杉の7本の幹のうち5本が折れてしまった。この折れた5本の遺材を宮野家の納屋で保管し続けていたところ、寄贈者の先代で梅松園2代の宮野保一氏(1885~1977)の夢枕に「七本杉の遺材を使って、富山の仏壇または彫刻師に天狗の像を作ってもらえ」とのお告げがあり、天狗像や厨子、祠、台座などを作成して(作者不明)家で祀っていたとのこと。なお、古来より七本杉には神霊や天狗がいるともいわれ、ご神木ともされていたが、枯れて倒潰のおそれが出てきたうえ、交通や商店街拡張の妨げともなってきたので、昭和2年(1927)11月に伐採された。

朱塗厨子をもっと見る

高岡市立博物館をもっと見る

キーワード

/ 天狗 / 宮野 /

関連作品

チェックした関連作品の検索