皇室菊十六御紋銀盃三ッ重
こうしつきくじゅうろくごもんぎんぱいみつがさね
概要
皇室菊十六御紋銀盃三ッ重
こうしつきくじゅうろくごもんぎんぱいみつがさね
伊藤家愛蔵品。明治天皇が明治18年(1885)7月7日、参議伊藤博文邸へ行幸した際、下賜された銀盃。「毛彫り」の彫金技法で菊花御紋章と唐草を描く。「延命長寿」の霊薬として、奈良時代に中国から渡来した菊は、邪気を払う花とされる。茎や葉が絡み合って伸びる唐草には、「子孫繁栄」の祈りが込められる。『幸啓録』(宮内省、明治18年)によれば、博文は当日、このほかに御紋付銅花瓶一対と金千円、妻梅子は紅白縮緬二疋を拝領した。