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若宮八幡神社太々神楽

わかみやはちまんじんじゃだいだいかぐら

概要

若宮八幡神社太々神楽

わかみやはちまんじんじゃだいだいかぐら

無形民俗文化財 / 東北 / 山形県

山形県

東根市大字東根甲

山形県指定
指定年月日:20141209

無形民俗文化財

 若宮八幡神社太々神楽は、台風よって作物が被害にあわないように祈る「風祭り」に奉納されてきた神事芸能である。風祭りは、かつては二百十日を前にした8月31日に毎年行われていたが、近年では8月最後の日曜日に行われている。
 現在行われている演目は、「奉幣舞(ほうへいまい)」1人、「鉾舞(ほこまい)」1人、「剣舞(つるぎまい)」1人、「千歳舞(せんざいまい)」4人、「種まき舞(たねまきまい)」1人、「釣り舞(つりまい)」2人、「鬼やらい(おにやらい)」(追儺舞・ついなまい とも)3人の7演目(舞人5人)である。歌詞や台詞などはまったくなく、舞人は仮面をかぶり終始無言の舞いを繰り広げる。
特色① 共通する定型的舞や所作
 各演者は舞台前方(北側)にある神籬(ひもろぎ)に近づいて座り参拝する。参拝し終えてから神籬の鈴(または御幣)を持って楽曲に合わせて舞い始める。その際舞台四方(東西南北)を歩んで回る定型的舞が繰り返される。
 時計回りで顔を上向きにして歩むのが「天の舞」、反対回りで顔を下向きにして歩むのが「地の舞」である。「切り返し」は左右の四方回りの途中に舞台中央で行われる所作である。
 各演目には共通してこの「天の舞」「地の舞」「切り返し」が行われる。舞の終了には再び神籬の前に座り、鈴または御幣を返却して参拝して退場する。
特色② 各演目の特徴
 「鉾舞」や「剣舞」は、鉾や刀を持って舞う力強く躍動感溢れる舞である。「千歳舞」や「鬼やらい」には演劇的要素も盛り込まれている。「鬼やらい」は鬼を追い払う演目であり、節分に行われている「豆まき」の原型を思わせる。「種まき舞」は、豊作を祈る農民の願いが舞いの中でユーモラスに表現されている。 「釣り舞」は豊漁を期待する舞であり、縁起の良い演目である。
特色③ 楽器・楽曲
 大胴(大太鼓)1人、大拍子(締太鼓)1人、横笛3人の5人で構成している。基本的には「天の舞」「地の舞」を行う際の楽曲が主である。舞が緊迫する場面では、通称「雨だれ」という太鼓の打ち方に特徴をもち、強弱のメリハリがきいていて大変効果的である。

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キーワード

/ 神楽 / 演目 / 舞う

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