広口壺
ひろくちつぼ
概要
朝鮮三国時代の加耶諸国のうち、韓国慶尚北道高霊を中心に最強を誇った大加耶の典型的な広口壺。古墳に副葬されることが多い。
口頸部は太く長く、器高の半ば以上を占める。頸部を沈線2条で頸部を3段に区画し、各区画に時計回り方向で11歯具による櫛描波状文をめぐらす。
焼成は良好で、固く焼き締まっている。胴部下位は内面に火ぶくれが生じている。灰青色に発色し、胴部下位は暗灰色、底部外面は黄灰色に発色する。口頸部内面に濃緑色の自然釉がかかり、型の外面にも薄く自然釉がかかる。