渥美 灰釉壷(伝 一本松経塚出土)
あつみ かいゆうつぼ(でん いっぽんまつきょうづかしゅつど)
概要
渥美 灰釉壷(伝 一本松経塚出土)
あつみ かいゆうつぼ(でん いっぽんまつきょうづかしゅつど)
平安後期
口頸部は外反して開き、口縁端部は薄い玉縁状。肩部はなで肩で、胴長の器形を呈する。粘土紐輪積み成形で、器外面の調整は、肩部が回転ナデ、胴部は縦位のヘラ削りである。内面は露胎で、精緻な横ナデが施されている。底部は砂底と思われるが、一部に釉薬が認められ、灰釉を意図した可能性もある。
口縁部内面から器外面底部付近まで、全面に施釉されている。施釉方向は、頸部が左から右への横位、胴部は左上から右下への斜位である。高温焼成により釉薬が黄灰色に発色している。胎土は精緻な黄白色土。焼成は良好で、緑色がかった黄土色を呈する。
口径 10.2㎝、底径 8.6㎝、器高 25.9㎝、胴部最大径 18.0㎝
1口
盛岡市指定
指定年月日:20120720
有形文化財(美術工芸品)