『小学高等課習字本 三体千字文』上下巻
『しょうがくこうとうかしゅうじほん さんたいせんじもん』じょうげかん
概要
『小学高等課習字本 三体千字文』上下巻
『しょうがくこうとうかしゅうじほん さんたいせんじもん』じょうげかん
筆者:巻菱潭 (1846~1886)、出板人:東浦栄二郎 、発兌製本:徴古書堂 、専売書林:中田書店((富山東四十物町))
ひっしゃ:まきりょうたん(1846~1886)、しゅっぱんにん:ひがしうらえいじろう、はつだせいほん:ちょうこしょどう、せんばいしょりん:なかだしょてん(とやまひがしあいものちょう)
明治16年5月15日
紙本・和本・印刷
各縦26.3×横15.5cm
2冊(51,55丁)
富山県高岡市古城1-5
資料番号 2-07-68
高岡市立博物館蔵
明治16年出版の『小学高等課習字本 三体千字文 巻菱潭書』乾(51丁)・坤(55丁)の上下巻である。各々見返しに旧蔵者名(伏木古国府町)が記されている。
専売書林に越中富山東四十物町中田書店の記載がある。東四十物町は現在の富山市中央通2丁目、豊川町の各一部で明治11年明治天皇北陸行幸の際、茶ノ木屋と称した薬種商中田清兵衛家が富山町の行在所となった。専売書林の中田書店は同家の子孫にあたり明治16年茶の木屋中田書店として創業。昭和46年に中田図書販売㈱を設立した。なお、16代目清兵衛は北陸銀行頭取、15代目の子幸吉は公選4代目の富山県知事である。
本資料は本文墨汚れ、経年劣化による綴紐の切れ、表紙擦れがあり取扱いには注意が必要である。
・巻菱潭 まき-りょうたん
1846-1886 幕末-明治時代の書家。
弘化3年生まれ。巻菱湖の子鴎洲の門にまなび,巻家をついだ。明治19年2月28日死去。41歳。本姓は深沢。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plus 2025.06.03アクセス
・千字文
中国、梁の周興嗣が武帝の命により、文字習得のための教材として編んだ字種の異なる一千字の韻文。250の4字句から成る。楷・行・草の3書体を並べた「三体千字文」は、習字の手本として中国・日本で広く用いられた。
出典 小学館デジタル大辞泉 2025.06.07アクセス
【主要参考文献】
・『角川日本地名大辞典 16』1979年角川書店発行
・『角川日本姓氏歴史人物大辞典16 富山県姓氏家系大辞典』平成4年角川書店発行
・人事興信録データベース(第8版[昭和]3(1928)年7月の情報)HP
・中田図書販売㈱HP 2025.05.31アクセス
・富山市郷土博物館HP (博物館だより第9号)2025.05.30アクセス
・講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plus2025.06.03アクセス
・小学館デジタル大辞泉 2025.06.07アクセス
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高岡市立博物館