平行政願文
たいらのゆきまさがんもん
概要
平安時代中期の武将平行政(たいらのゆきまさ)が、祖父政平(まさひら)の13回忌の供養を行なったときの願文です。
末尾には「弘安七年三月十八日」と願文を作成した日付と願主行政の名があります。
現在の山口県の一部、周防の国守であった政平の人柄やその家系について、また、若くして跡を継いだ行政が、祖父と15歳で結婚し60過ぎで未亡人となった祖母とともにこの供養を行ったこと、さらに一族が繁栄している様子、彼らが力を合わせて盛大な法要を営み、その利生と来世の安穏を祈っていることなどが記されています。鎌倉時代後期の武士たちがどのように先祖の供養をしていたのか、その様子を今につたえる貴重な資料です。
紙は竹の繊維を使った竹紙で、中国の人物や南方の樹木などが彩色で描かれていることから、中国から輸入されたものでしょう。本文は、世尊寺流(せそんじりゅう)の和様の書体で、世尊寺家第10代経尹(つねただ)の弟である定成(さだなり)の筆跡と伝えられています。書道史においても注目される作品です。
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