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自画像

概要

自画像

絵画 / 油彩画 / 大正 / 日本

村山槐多  (1896-1919)

むらやまかいた

1916(大正5)年

油彩・キャンバス

60.5×50

額装

 村山槐多、20歳のころの自画像。この作品は以前から下の層に別の画像があることが指摘されており、人物の右側に影のように別の人物の輪郭線が描かれていることが肉眼でも確認できる。
 1997年に下の層に描かれた画像を調査するため作品のエックス線撮影を行った結果、これまで指摘されていた人物像の他にもうひとつ別の画像が浮かび上がってきた。つまり、この自画像の下には2枚の画像が隠されていたことになる。
 まず、これまで指摘されていた下の層の人物は自画像とは反対向き、向かって左を向いており、眼鏡をかけていることがわかった。これは槐多の自画像である可能性が高い。
 そして一番下の層に描かれていた画像は、画面中央やや下に牛が草原で休んでいる姿であることが確認された。筆の使い分けや絵の具の厚みの調整による描き分けがなされており、これは村山槐多の描き方とは異なる。別の人物の手によるものと思われるが、確実なことは分かっていない。(原舞子)

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キーワード

槐多 / 描く / 自画像 / 村山

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