小石原焼
こいしわらやき
概要
小石原焼は,現在の福岡県朝倉郡東峰村小石原に伝わる伝統的な陶芸技法で,文禄・慶長の役後に伝えられた朝鮮半島の陶技が,初期の高取焼を経て十七世紀末に同地に定着したのがその始原であるとされている。以来,同地から採取される鉄分を多く含む陶土を用いて成形し,鉄釉・灰釉などを施したり,更に釉薬の打ち掛け,流し掛け,櫛目,指描,刷毛目,飛鉋などの技法によって装飾した陶器が製作されてきた。今日の小石原焼においては,伝統的な原材料及びその用法や製作技法が伝承された上に更なる創意工夫が加えられ,表現の幅が広げられている。
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