崎浜大漁唄込
さきはまたいりょうたいこみ
概要
大漁唄込は,三陸沿岸南部に広く伝承されている芸能で,漁を終えて帰港する船から港で待つ家人にっ量の多寡を知らせるために唄われた櫓漕ぎ唄である。崎浜大漁唄込は,古くからおこなわれていたカツオ漁やマグロ漁とともに唄い継がれ,今では濱野祭礼行事や祝宴などハレの日の祝い唄として披露されている。唄込は,船に見立てた舞台の上で,船員が皆で櫂をさかさまにして板子を威勢よく突き,拍子をとり,櫓を漕ぐ際の掛け声をかけながら唄い上げる。マグロ漁やカツオ漁で発展してきた気仙沼の歴史文化を示す芸能の代表例である。