神津島のかつお釣り行事
こうづしまのかつおつりぎょうじ
概要
神津島のかつお釣り行事は、島の暮らしを支えてきた鰹漁を背景に、物忌奈命神社の例大祭に奉納される行事で、漁師の若衆が境内を漁場にみたてて鰹の一本釣りの所作を演じ、その年の豊漁を祈願するものである。青竹で作られた舟形や擬似の魚を用いて、出船、鰹釣り、帰港など一連の鰹漁や入札の模様が模擬的に再現される。伊豆諸島から伊豆半島沿岸部では、正月の乗り初めに予祝儀礼で魚釣りを模倣する儀礼が行われてきた。この行事は、こうした儀礼が物忌奈命神社の例大祭に取り込まれたものといわれており、全国的にも貴重な行事である。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
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