池上遺跡出土品
いけがみいせきしゅつどひん
概要
池上遺跡は妻沼低地内にあり、熊谷市街の東北東約3㎞の地点に位置する。ここは新期荒川扇状地の東側低地帯にあたっており、荒川の分流である星川右岸の微高地端部に立地する。標高は22m。昭和53、56年度に一般国道125号線建設事業に伴って、埼玉県立さきたま資料館(当時)が発掘調査を実施した。
発掘調査では弥生時代中期から古代にかけての住居跡や環濠、土坑などが確認された。これらの遺構のうち、1号環濠及び5号住居跡からは、弥生時代中期中葉の遺物がまとまって出土しており、池上遺跡の当該期の土器の様相を顕著に示している。