赤間硯
あかますずり
概要
わが国で石硯が文房具として用いられるのは平安時代以降で、それらの多くは中国からの輸入品であったと考えられる。室町時代には禅院を中心に書院造の建築様式が興り、その座敷飾りの装飾品として唐物硯もまた文房具を代表する工芸品として鑑賞された。長門産の赤間石を素材とする赤間硯はその材質、色調から中国の端渓硯に最も近いものとして賞用されるようになるのもこの時期からであり、硯師「大森家関係資料」に赤間硯の起源を室町時代の応永年間においていることとも合致する。
あかますずり
わが国で石硯が文房具として用いられるのは平安時代以降で、それらの多くは中国からの輸入品であったと考えられる。室町時代には禅院を中心に書院造の建築様式が興り、その座敷飾りの装飾品として唐物硯もまた文房具を代表する工芸品として鑑賞された。長門産の赤間石を素材とする赤間硯はその材質、色調から中国の端渓硯に最も近いものとして賞用されるようになるのもこの時期からであり、硯師「大森家関係資料」に赤間硯の起源を室町時代の応永年間においていることとも合致する。
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