那須神社 楼門
なすじんじゃ ろうもん
概要
那須神社は、古くから金丸八幡宮として武家の崇敬を集めた古社であり、那須与一が戦勝祈願を行ったとも伝わる。中世末期からは黒羽城主大関氏の庇護を受け、現在の本殿は寛永18年(1641)頃、楼門は同19年に三代大関高増により再建された。本殿は三間社流造で、彫刻や彩色、絵画で全体を華やかに装飾し、楼門は禅宗様を基調とし全体を彩色や絵画で装飾しており、いずれもその意匠は独創的で質が高い。また、建物の形式、細部技法は当地域の中世からの技法を踏襲しつつ、全体を近世の装飾技法で飾るなど中世と近世の特徴を併せ持つ神社建築として価値が高い。