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文箱蒔絵大鼓胴

ふばこまきえおおつづみどう

概要

文箱蒔絵大鼓胴

ふばこまきえおおつづみどう

漆工 / 能楽 / 室町 / 東京都

室町時代(塗蒔絵 江戸時代)/16世紀(塗蒔絵 17世紀)

直径11.8cm 高28.5cm 重量819g

1筒

渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 国立能楽堂

収蔵品番号 GK19

独立行政法人日本芸術文化振興会

未指定

大鼓は能楽で用いる打楽器で、小鼓と同様、胴・革・調べ緒からなるが、大鼓のほうが一回り大きく、胴は全長約28センチで、主に桜材で作られ、形も節が設けられて異なる。革は直径約23センチで、馬の尻や背中など厚手の革が多く用いられる。胴と革は調べ緒で連結されているが、小鼓のように締め付け具合で音の高さを変化させることはなく、演奏前に革を炭火にかざして乾燥させることで、高く硬質な音を出す。
 めくら折居作と伝えられる大鼓胴で、請(うけ)は縅(おどし)カンナを施してから磨き上げており、巣間には深い知らせカンナがある。
 外側は黒漆塗地に房紐が解け、蓋が開いた文箱を平蒔絵で表す。文箱には梅・蜀江文・桐唐草・富士・若松・流水紅葉など様々な模様を表している。片身替としたものもある一方、蜀江文もあることから、元禄前後に塗り直され、蒔絵が施されたと考えられる。
 シテ方観世流・楠川正範(1907~1969)の旧蔵品である。

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キーワード

/ 調べ / 小鼓 /

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