清水寺本堂(附 棟札1枚、佐州清水圖1枚)
せいすいじほんどう(つけたり むなふだ1まい、さしゅうせいすいず1まい)
概要
新穂大野の清水寺は、東光山と号す真言宗豊山派の寺で、大野川扇状地の扇頂に立地する。大同3年(808)の開基と伝えるが、近世以前の沿革は不詳で、江戸時代中期から末期にかけて大きな寺勢を有したとみられている。
本堂は、梁間五間、桁行五間の木造平屋建で、入母屋造(背面寄棟造)妻入、金属板葺、礼堂に舞台を付けて懸造としてある。長く直線的な参道と組み合わさって明快で雄大な空間を構成している。享保15年(1730)の建築を記した棟札と境内全域を描いた俯瞰図「佐州清水圖」が現存する。