長江熱串彦神社能舞台
ながえあつくしひこじんじゃのうぶたい
概要
長江熱串彦神社能舞台
ながえあつくしひこじんじゃのうぶたい
新潟県
明治初期以前
舞台は本舞台と後座からなり、社殿と向かい合うように位置し北東を正面とする。屋根は入母屋造妻入茅葺で、軒は一軒平行疎垂木、妻面には狐格子に蔐懸魚が付く。地謡座はなく、切戸口も設けられていない。天井は後座まで一体に小屋組を見せているが、後座になるところで水引虹梁が架けられ、本舞台との空間的な分節がなされている。また、舞台西側には橋掛りが延び、鏡の間と繋がる。橋掛りは瓦葺、鏡の間は切妻造平入桟瓦葺である。
本舞台:間口幅5.52m(18.2尺)×奥行5.51m(18.18尺)、後座:奥行1.87m(6.18尺)、橋掛り:全長4.83m(15.93尺)×奥行1.54m(5.07尺)、鏡の間:桁行7.58m(25.03尺)×梁間4.72m(15.58尺)
1棟
新潟県佐渡市長江
熱串彦神社
有形民俗文化財
能舞台の建築年は未詳であるが、文久 3年(1863)の『社人届定能場控』に演能の記録がある。上屋小壁の板に和釘が使用されていることから、建築年代は明治初期以前と思われる。また、集落では安永年間頃の創建とも伝わる。