春日社古墳出土副葬品
かすがしゃこふんしゅつどふくそうひん
概要
春日社古墳は,太白区大野田字宮に所在する,5世紀後半から6世紀初頭に築造された円墳である。5世紀後半から6世紀中頃にかけて築造された,中小規模の40基以上からなる大野田古墳群内に位置する。道路拡幅や区画整理事業に伴い昭和51年,平成6年,19年に発掘調査が実施され,周溝外径約47m,周溝内径約32mの規模を有する同古墳群内最大の円墳であることが判明した。周溝の内側には幅約5mの平坦なテラスがあり,更にその内側に径約22m,現存高約1.5mの墳丘が確認された。2つの埋葬施設(主体部)を有し,その1つから,革盾,鉄矛,鉄鏃の副葬品が出土した。