中江藤樹書「知覚弁」
なかえとうじゅしょ「ちかくべん」
概要
中江藤樹が、人間の知覚について禽獣魚虫草木と比較して論じた原稿の一部を軸装したもの。掛軸は表に「藤樹先生真蹟」と箱書された木箱に収められている。箱裏にも文政13(1830)年の波多橘洲による「中江先生知覚辨片紙原應在江州小川村書堂散人西村生之手不知全編在誰家見首書ノ霊覚云々可識矣雖碎珠片璧乎古賢之真蹟寳可珍襲尊尚之也」との箱書があり、この資料が藤樹書院のある近江国小川村の西村氏が所蔵していること、全編は遺されておらず「ノ霊覚」からはじまる部分を見ることができるのみであるけれども、古い賢人の真蹟であり、宝として大切に伝えていかなければならないことなどが記されている。
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愛媛県歴史文化博物館